議会報告
平成17年度 第3回定例会(9月28日)
平成17年度 第3回定例会は、8月28日に開会しました。
本定例会では平成16年度決算特別委員会が開催されましたので、議会閉会は10月18日となりました。
オンブズマンみなと樋渡は、先ず、本会議で一般質問を行い、決算特別委員会では、総務、環境清掃、民生、教育の各款で質問させていただきました。
一般質問は、福祉会館の問題に集中した質問となりました。
本会議における樋渡紀和子の質問は、以下のとおりです。
ひわたし紀和子の質問
福祉会館事業について
※ これら質問は、定例会における質問の全文です。
[1] 福祉会館の現況について
Q質問
福祉会館の現況について
この度は、港区役所開設以来はじめてと言えるほどの大きな改革を、行政が率先して行おうとして居ります。区の職員を、区民により近い場所に配置して、利用しやすい、親しみやすい、目の行き届きやすい役所に変えてしまおうというのが、区長のねらいであると思います。支所改革結構、大いにやっていただいて、区民のための行政とはこういうものであることを、示していただければと思います。
また、介護保険の分野でも改革が行われ、「在宅介護支援センター」は、新介護保険制度が新設した「地域包括支援センター」という名称に変わります。元気な高齢者にその健康維持のためにサービスを提供したり、介護予防その他あらゆる相談を受ける場所です。在宅介護サービスも従来どおり同じ場所で行うそうですから、それでは、地域包括支援センターの運営主体は区なのかそれとも在宅介護支援センターの運営法人なのか、どのようにして地域包括支援の活動を行うのか、明確に説明すべきで、この改革の意図はいずこにあるのかお示しいただきたいものです。
その他、「福祉会館」に関しても、その存在をアッピールするためでしょうか、最近新しい冊子が配布されております。何か、画期的な真新しい事業内容でもあるのかと期待をもってページをめくったのですが、中身は従来と全く同じサービスの羅列で、がっかりいたしました。そこで、今日は福祉会館事業についておたずねいたします。
現在、港区内には17の福祉会館が存在しています。区人口の約1万人に1館の割合になりますが、六本木地区には福祉会館がないという問題をかかえています。
その利用状況を見ますと、敬老室の利用者数は16年度17館の合計140,565人、1館あたり8千人強です。だんとつに多いのが白金台福祉会館で、17,309人、最も少ないのが麻布福祉会館で、2570人です。集会室の利用者数は同じ16年度17館の合計216,339人で、最も多い白金台で28,573人、最も少ない麻布で1881人となっています。
集会室の利用者は、敬老室の約2倍になっていますが、高齢者以外の人々の利用が多いと考えるべきでしょう。今提示した数字は、年合計であり、1日3回の入れ替えも可能で複数の集会室等があることを考慮すれば決して多い数字ではありません。特に利用者の半数以上がリピーターであることを考え合わせると、ごく一部の高齢者が利用していると考えられます。さて、平成16年度の福祉会館全17館の決算を見ますと、維持管理費が3億5千183万1千円、運営費は、2191万3千円、合計が3億7374万4千円となっております。
費用対効果を考えたら、より多くの区民に利用していただく方策を練るべきと思いますが如何でしょうか。
A区長答弁
ただいまのオンブズマンみなと・一票の会を代表しての樋渡紀和子議員のご質問にお答えいたします。
最初に、福祉会館の現況についてのお尋ねです。
まず、より多くの区民に利用していただく方策についてです。
ご指摘のように、館によっては、敬老室や集会室の利用者数が少ない現状があり、より多くのご利用をいただくことが当面の課題であると考えております。
今年度はまず福祉会館をより広く知ってもらうために、福祉会館職員が65歳以上の一人暮らしの高齢者約9000人を訪問する「地域訪問事業」を通じて、福祉会館のご案内をしております。
ここで寄せられてご意見等も踏まえ、引き続き利用しやすい福祉会館となるよう努めてまいります。
Q質問
福祉会館で提供されるサービスの質について
次に、福祉会館で提供されるサービスの質についてお伺いいたします。
2年前、福祉会館を視察いたしました時、あるグループの皆様と話し合う機会がありました。備え付けの機器が故障しているのだが、なかなか直してもらえないというような苦情があって、これはサービスの基本の問題なのにと思ったことがあります。
今はもう、そのようなことはないと思いますが、最近、ある高齢者グループが、ピンポンをして会員の親睦をはかろうとしたところ、ピンポン台をつかうには、先ずピンポンのクラブに入ってもらう、そしてクラブのメンバーとなってから利用してほしいと言われたそうで、驚き入りました。ものごとをより難しくする役人風はこんなところで吹かせて欲しくはありません。
高齢者が気持ちよく利用できるようにサービスの質の向上は、はかっていただけるのでしょうか。
お答えください。
A区長答弁
次に、サービスの質の向上についてのお尋ねです。
ご来館された方が気持ち良く利用していただくことは、サービスの基本と考えております。
今後、さらに職員につきましては、先程答弁いたしました訪問事業のフォローアップの観点から、接遇研修を充実するとともに、事業を担当する職員間の改善工夫の努力を促すなど、サービスの質の向上に努めてまいります。
[2] 福祉会館のあるべき姿について
Q質問
福祉会館のあるべき姿について
次に、福祉会館の設置当初の目的は、高齢者に憩いの場を用意し、いきがいを感じていただこうということでありました。
しかし、社会の状況は刻一刻と変化しています。今現在の高齢者は何を必要としているのかを、常にリサーチし、見極めていかなければ、高齢者問題のエッキスパートとは申せません。
港区の多くの高齢者の日常生活では、ウォシュレットのトイレにジャグジーつきのお風呂が普通になりつつありますから、福祉会館はもはや憩いの場ではないのです。とすれば他の動機となる魅力的な目的を付与する必要があります。私はそれを福祉会館の改革と言っておりますが、若返りつつある高齢者にふさわしい福祉会館をイメージしたらよいと思います。世代間交流が自然に行われ、自分に出来る仕事が、いつもそこには在り、学習する機会もある。情報交換の場でもあり、ゆっくり食を楽しむようなこともできればよいのではと考えます。
区の施設として環境のテーマパークのような福祉会館とし、安心感を与え、同時に民間による経営でアイデアと良質なサービスを引き出すべきではないでしょうか。要するに時代に即応し、発想の転換をそろそろ行ってもよいと考えます。
以上について区長はどのような未来像を描いておられるかお聞かせください。
A区長答弁
次に、福祉会館のあるべき姿についてのお尋ねです。
社会状況の変化や団塊の世代の一斉退職等に伴ない、高齢者や地域のニーズは、今後ますます多様化すると思われます。
福祉会館も、現在ご利用いただいている方はもちろんのこと、より多くの方が様々な活動の場として利用できる施設としていく必要があると考えています。そのために、地域交流事業や、世代間交流事業について検討しております。
今後も時代の変化に即応した運営や、事業の実施に努めるとともに、ご指摘の内容も踏まえ、改築等の機会をとらえて、区民の皆さんにとってより魅力ある施設となるよう整備・充実を図ってまいります。
[3] 区民の要望について
Q質問
区民は高齢者のためにどのような施策を求めているのかを正当公平な方法で確認する必要がありますが、おそらく現在のような高齢者のみのグループか、でなければ高齢者と幼児学童に仕分けされることは、誰も望まない筈です。現在の社会に必要なのは、健全なコミュニテイの育成であり、高齢者は皆、そのために役立つことを願っています。
先日、多摩市の渡辺幸子市長をお迎えして勉強会をいたしました。渡辺市長がおっしゃるには、私が作ってよかったと思っている施設は、7つのコミュニテイ・センターです。
ぜひ、見にいらして下さい、と胸を張っておられました。
実は、多摩市にも老人福祉館という施設がかつては存在していました。しかし、老人だけはないでしょうということで、側に、地区市民ホールを建て、直営で管理していたものが、発展的に拡大し、コミュニテイセンターに吸収されたという経緯があります。ですから、7館のうち6館まで昔の名残でシルバーサロンという部分があり、入浴やカラオケを楽しむことができるようになっているそうです。
コミュニテイセンターは公設民営で、建設段階から市民に入っていただき、意見を交わしながら、センターをつくり、ボランテイアとして運営協議会に加わっていただいているとのことでした。また、途中から運営委員になる方もいます。すべて自主企画で、立案から準備、開催、終了まで運営協議会あるいは市民グループや行政や非営利活動団体などとの協働で、事業展開が行われています。
「世代を超えた市民の交流の場やまちづくり活動の拠点となるように整備しています。市民によるコミュニテイセンターの管理運営などは、市民の主体的な取り組みを促進しますし、また市民の需要に応じて、施設間の相互利用を図るなど、ふれあいをはぐくむ環境づくりを展開している」とのことでした。適宜改修しながら、コミュニテイ施設として整備充実を図っていきます。とは担当課長佐藤氏のお話でした。
何年も前からこうした新しい高齢者施策と取り組んでいる自治体があるわけで、港区にできないわけはないと思います。団塊の世代が高齢者の仲間入りをする時は、今の福祉会館で満足するはずは絶対ないのですから、速やかに改革に着手するよう、お願いいたします。
港区のコミュニテイハウス現代版に向けて改革の用意があるかお答えください。
A区長答弁
最後に、区民の要望についてのお尋ねです。
福祉会館は、高齢者にとって最も身近な施設として区民の皆さんに親しまれております。
今後、地域のご意見・ご要望もふまえながら、福祉会館を、地域コミュニテイ活動の拠点として整備し、ボランテイア活動や社会参画、自主活動の場、健康づくりなど、世代を超えた交流等の場としてまいります。
よろしくご理解のほどお願いいたします。







