議会報告
平成18年度 第3回定例会(9月15日)
平成18年度 第3回定例会は、9月14日に開会し10月5日まで開催されました。本会議における樋渡紀和子の質問は、以下のとおりです。
ひわたし紀和子の質問
環境問題との取組みについて
※ これら質問は、定例会における質問の全文です。
[1] 港区の学校教育の中にエコライフを導入することについて
Q質問
環境問題との取組みについて
21世紀は環境の世紀といわれます。しかし、環境を大きく破壊する戦争は終わることを知りません。戦争を放棄した筈の日本までも、何時起こるかわからぬテロの恐怖を感じなければならないという現実は異常であります。今こそ戦争をやめ、世界の人々が協力し、人間も動物も植物も棲み続けられるような地球を維持するためにはどうしたら良いのかを考える時であります。地球温暖化と表現されている気候の変化は、人間の活動がもたらしたもの、少なくとも深いところで関わっているといえましょう。人類の活発な開発行為、商工業の発展による地球資源の乱用、大量生産、大量消費、大量放棄がいつの間にか大自然のシステムを傷つけていたとしても当然であります。
他国に迷惑をかけてまで経済性の追求を行う時代はもう終わりにすべき
この夏、同じ理念のもとに政治活動をしている仲間のいるオーストラリアへ私は行ってまいりました。タスマニアの緑の党は世界でも最も早く、1972年に結成され、その後、世界中に広がり、現在は60カ国にThe Greens緑の党は存在し、活動しています。タスマニアの地方議員の方々と意見交換をいたしましたが、専ら話題は持続可能な社会の構築にありました。タスマニアの原生林につれて行かれ、見せられたのは失われた原生林の姿です。まるで円形脱毛症のように、鬱蒼とした原生樹林の中に、すべてを剥ぎ取られたような伐採の跡がありました。ウッドチップにして90%が日本に輸出されているのだそうです。彼らのお仲間はこの伐採に反対して樹の上に立て籠もり90日間を過ごしました。日本に森がないわけではないのに、他国に迷惑をかけてまで経済性の追求を行う時代はもう終わりにすべきです。
クリスタルウオーターズのエコヴィレッジでの体験
こうしたことから、現在パーマカルチャーという自己完結型の自立した社会を地域に創り出そうとする動きが世界で一定の勢力になりつつあります。その発祥の地であるオーストラリアで最も成功した例といわれるクリスタルウオーターズのエコヴィレッジを見てまいりました。人間と自然とが無理なく共生できるようにデザインされ、相互に助け合う方式を大切にし、それぞれが最適に特色を生かして生活する集合体ということでした。この生活は最新の思想に基づくものでありながら、私には原始に戻った生活のように思えました。何も無駄にするものはなく、おのずともったいないの気持ちでものを扱うようになるのです。たった3日2晩の体験でしたが貴重な勉強をさせていただきました。
そこでおたずねいたします。
港区の学校教育のなかにエコライフを導入していただけないでしょうか
現在、給食の残飯などの生ごみでコンポストを各学校が行っているようですが、これは子供たちの手でおこなわれ、出来た堆肥あるいは土を用いて野菜等の栽培を子供たちにさせているでしょうか。まず自給自足の環境型経済の意識教育が学校でできたらよいと私は考えます。そして意識だけでなく学校という教育の場で、生活全般にわたるエコライフの実践をしっかり行うべきであると思います。
A教育長答弁
ただいまのオンブズマンみなと・一票の会を代表しての樋渡紀和子議員のご質問にお答えいたします。
環境問題の取組みについてのお尋ねです。
港区の学校教育のなかにエコライフを導入することについてです。
現在、コンポスト(生ごみ処理機)は、小学校11校、中学校8校に設置されており、ここで作られた肥料を使用して栽培した野菜を給食の食材として購入しています。
港区では、平成18年3月までに全小中学校が、学校版環境ISOの認定を受け、総合的な学習の時間や各教科を通して、様々な取組みを進めています。例えば、古紙やビン・カン・ペットボトルなどの回収や廃棄物を利用した作品づくりなどのリサイクル活動を行っています。また、子どもたちの委員会活動では、消エネやごみの削減等に取り組む「環境パトロール」などを実施している学校もあります。
こうした実践的・体験的活動を通して、自分が住んでいる地域の環境や自然などを見直すとともに、生活に結び付けて考える力や環境を意識して行動する態度を育成しています。
また、教育委員会では、それぞれの取組みをまとめた「環境教育教材集」を作成し、各学校で活用を図るよう啓発しています。
今後もこのような取組みを一層推進し、環境教育の充実を図ってまいります。
[2] 3Rの推進について
Q質問
次に3Rの推進についてお伺いします。
3Rの推進を務め、どのような成果が得られたのか
港区としては、先ず3Rの推進に努めますという説明をいつも聞かされているのですが、それでは最初の発生抑制について、具体的にどのようなことを実施し、どのような成果が得られたのかをお示しください。
同じく、再利用についてもお答えください。
リサイクルに関しては、ペットボトル、白色トレイの回収による成果をお聞かせいただきたいと思います。
分別の数を増やせばごみは減る
また、プラスチック類の分別回収の拡大徹底を早急に図るべきと考えますが、如何でしょうか。分別の数を増やせばごみは減ります。横浜市の例をあげますと、ごみの徹底分別(10分別)でごみ3割削減できました。そのおかげで2つの焼却施設を閉鎖し、1100億円の節約になっております。
A区長答弁
環境問題の取組みについてのお尋ねです。
3Rの推進についてです。
区は、循環型社会の実現のため、ごみの発生抑制、再使用、再生利用を行う3Rを推進しております。
まず、発生抑制では、環境学習の実施やパンフレット等による啓発、マイバッグの販売などを実施しております。マイバッグは、区民の皆さんにレジ袋削減のため、ご利用いただいております。
再利用では、家具のリサイクル展、不用品情報交換を実施し、特に家具のリサイクル展については、毎回好評をいただいております。
また、再生利用いわゆるリサイクルでは、資源発泡トレイを本年4月から総合支所等で回収しており、ペットボトルは7月から集積所で回収しております。
ペットボトルの資源としての回収量は、集積所での回収実施前と比較して、7月分で約69トンと倍増しております。
その他の廃プラスチック類の分別回収の拡大については、中間処理施設やリサイクルルートの確保などの課題もありますが、実施可能なものから分別回収を拡大してまいります。
[3] 東京23区清掃一部事務組合による廃プラ焼却について
Q質問
次に東京23区清掃一部事務組合による廃プラ焼却についておうかがいします。
廃プラ焼却は、かなり危険度の高い有害物質が発生するのではないか
私たちは、複数の専門家から意見の聴取を行いましたが、廃プラ焼却が安全と言う方はなく、むしろ各種有害重金属類発生の指摘を皆さんからいただきました。
また、ごく最近の情報によれば、電子機器の廃プラ焼却で有毒ガスが発生したとのことです。コンピュータのプリント基板を燃焼した際、臭素化シアンを検出し、このガスの採取を行っていた測定員が誤って吸引し、1週間入院することになったそうです。これは極端な例かもしれませんが、かなり危険度の高い有害物質が発生することは確かです。
カナダ、オーストラリアには焼却炉はない
カナダには焼却炉はありませんでした。オーストラリアにもありませんでした。焼却炉に火をいれれば、熱が発生し、エネルギーが発生し、地球温暖化に寄与し、持続可能性を社会から奪うことになります。
廃プラ焼却は行わないでいただきたい
少なくとも、区民の安心安全が確立され、納得が得られるまでは、廃プラ焼却は行わないという区長の決断をいただけないでしょうか。
A区長答弁
最後に、東京二十三区清掃一部事務組合における廃プラスチック焼却についてのお尋ねです。
特別区区長会は、ごみの減量とリサイクルの施策を推進したうえで、最終処分場の延命と資源の有効利用の観点から、廃プラスチックのサーマルリサイクル本格実施を平成20年度といたしました。
平成19年度には、すべての区がモデル収集を実施し、23区全体の収集運搬に与える影響を調査するとともに、清掃工場の安全で安定的な稼動についての実証確認を行う予定となっております。
また、平成18年度にモデル収集を実施する4区の情報収集に努め、その結果を広く公表し、東京23区清掃一部事務組合と協力して、区民の皆さんの理解を求めてまいります。







